和育道〜wa-iku〜

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賢者名鑑 / インド

マザー・テレサ

Mother Teresa

1910年8月26日 — 1997年9月5日|オスマン帝国コソボ州ユスキュプ(現・北マケドニア スコピエ)

愛は家庭から始まる

マザー・テレサの記事の挿絵
食卓に器を並べ、相手のために席を空ける(挿絵:和育道)

どんな人か

インドのコルカタを拠点に、困窮する人たちへの奉仕を続けたカトリックの修道女です。1979年にノーベル平和賞を受けました。

世界へ向けて語る場で、彼女が話したのは遠い国の大きな課題ではありませんでした。「愛は家庭から始まります」——いちばん身近な人のことでした。

基本データ

生まれ
1910年8月26日出典1
没
1997年9月5日出典1
生まれた地
オスマン帝国コソボ州ユスキュプ(現・北マケドニア スコピエ)出典1
分野
カトリックの修道女出典3
本名
アニェゼ・ゴンジャ・ボヤジウ(Anjezë Gonxhe Bojaxhiu)出典1
活動の拠点
インド・コルカタ出典1「神の愛の宣教者会」の本部を置き、「死を待つ人々の家」などの施設で活動した
ノーベル平和賞
1979年に受賞出典3その受賞講演で「愛は家庭から始まります」と述べた

大きな舞台で語られた、身近な始まり

1979年、ノーベル平和賞の受賞講演。世界中が耳を傾けるその場で、彼女はこう述べました。「愛は家庭から始まります」。

遠くの困っている人を助ける活動で評価された人が、家庭に目を戻したのです。講演では、行為の量だけでなく、そこにどれほど愛を込めるかを問いかけています。

遠くの大きな課題を気にかけることと、近くの人に注意を向けること。彼女はその二つを切り離しませんでした。むしろ、近くを飛ばして遠くだけを見ることを戒めたのだと思います。

必要な物を渡すだけでは届かない思いがあります。頼み事はないと言いながら、少し話したそうな人。周りに合わせて笑っているけれど、輪に入りにくそうな人。気持ちを外から決めつけず、話せる余地をつくること——それも関わりの始まりです。

「家庭」という言葉を、誰もが同じ家族の形で暮らすべきだという命令として受け取る必要はありません。身近な関係から始める、という読み方もできます。自分をすり減らさずに差し出せる関心を探す。その範囲で始めることも、身近な人を大切にする方法です。

この人の言葉

愛は家庭から始まります。出典31979年のノーベル平和賞 受賞講演の一節(和育道による訳)

ゆかりの地

1910

北マケドニア スコピエ(当時はオスマン帝国コソボ州ユスキュプ)出典1

生誕の地。

—

コルカタ(インド)出典1

生涯の活動の拠点。「神の愛の宣教者会」の本部が置かれ、困窮する人たちに寄り添う日々がここで続けられた。

この人の記事を読む

もっと深く出会うために

『マザー・テレサ 愛と祈りのことば』(PHP研究所・ホセ・ルイス・ゴンザレス=バラド 編/渡辺和子 訳)

短い言葉を集めた一冊。訳者は『置かれた場所で咲きなさい』の渡辺和子さんです。今回引いたノーベル賞受賞講演の全文は、記事内のリンク先(ノーベル賞公式)で読めます。

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『愛のあるところ、神はそこにおられる』(女子パウロ会・ブライアン・コロディエチュック 編)

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出典

  1. ウィキペディア「マザー・テレサ」
  2. 和育道「マザー・テレサ「愛は家庭から」――手を合わせたあと、身近な人の顔を見る」(記事本文の表記に準拠。記事内ではノーベル賞公式の受賞講演も出典として参照している)

数字や表記は、記事本体に合わせています。出どころで食い違うものは、両方を併記しました。