和育道〜wa-iku〜

CHAPTER

育の章

人を育てる・指導・コーチング・組織づくり

29件

— 育の章

土を、50センチ掘り直した――去年、実がならなかったトウモロコシの話

去年のトウモロコシは、膝の高さで止まって一本も実りませんでした。原因は種でも水でもなく、土の深さでした。今年は50センチ掘り直し、苦土石灰と牛ふんを入れてから種をまきました。結果は——実りました。生で食べたら、めちゃくちゃ甘かった。ただ、実は小さかった。畑で気づいた「積小為大」の話です。

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上杉うえすぎ鷹山ようざん「伝国の辞でんこくのじ」――自分が去ったあとも、効き続けるものを残す

自分の代ではうまくいったのに、引き継いだ人の代で元に戻ってしまう。240年前、17歳で破綻寸前の藩を引き継いだ殿様は、自分の生活費を7分の1に削り、鍬を持って田に入りました。そして家督を譲るとき、次の代を縛る三か条を残します。やり方ではなく、目的を残した人の話です。

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高嶋たかしま仁ひとし「甲子園は、自由にさせる」――48年握り続けた人が、最後に手を離した

先週の甲子園決勝、智弁和歌山が5年ぶりの優勝。その試合でベンチにいなかった人がいます。甲子園出場38回・春夏通算68勝の歴代最多監督、高嶋仁。「強打智辯を作ったことは1回もない」「甲子園は自由にさせる」。厳しさで土台を作り、本番では手を離す——48年握り続けた人の、離し方の話です。

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イチロー「8000回の悔しさ」――4000本の裏側を、彼は誇りに置いた

日米通算4367安打。ギネス世界記録に認定されたその数字を達成したとき、彼が誇りに置いたのは記録のほうではありませんでした。「4000本のヒットを打つには、8000回以上の悔しい思いをしてきているわけです」。打率3割は、裏を返せば10回のうち7回は失敗しているということ。一流とは勝ち続ける人ではなく、負けの量に耐えられる人なのかもしれません。

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ロジャー・フェデラー――一流でも、ポイントの46%は失っている

失敗を、いつまでも引きずってしまう。そんな夜に。テニスの王者フェデラーは1526試合を戦い、勝率はほぼ80%。ところが獲得したポイントの割合は、わずか54%でした。あの王者でさえ、半分近くは失っている。僅差を生んだのは技術ではなく「終わったことは、終わったこと」と切り替える力でした。ラケットを投げていた少年が、最も落ち着いた王者になるまでの話です。

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部活を引退した子が、勉強しない――怠けではなく「何をしていいか分からない」だけかもしれません

部活を引退した子が、スマホばかり見ている。昼まで寝ている。つい「怠けている」と思ってしまいますが、本人の中にあるのは「何から始めたらいいか、分からない」かもしれません。引退の日、子どもは習慣・居場所・目標を同じ日に失っています。二宮尊徳の「積小為大」を手がかりに、親が渡せる三つの箱——移植・試す・返す——を書きました。

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アレックス・ファーガソン――「出て行け」と言われた監督が、26年勝ち続けた理由

一年やっても、二年やっても成果が出ない。周りの視線が痛い――そんな時期を、どう過ごすか。就任から三年間無冠で「さらばファーギー」と横断幕を掲げられた監督が、その後26年半で38個のタイトルを獲った。叩かれていた三年間、彼がしていたのは"十年後への投資"だった。