和育道〜wa-iku〜

賢者名鑑 / スイス

ロジャー・フェデラー

Roger Federer

1981年8月8日(存命)|スイス・バーゼル

終わったことは、終わったこと ── だから次の一点に、全力を注げる

ロジャー・フェデラーの記事の挿絵
夕暮れのコート。打った数だけ、失ったポイントもある(挿絵:和育道)

どんな人か

四大大会で通算20回優勝し、世界ランキング1位を通算310週(うち237週は連続)務めたテニス選手です。2022年に現役を引退しました。

その彼が引退後の講演で明かしたのは、勝った数ではありませんでした。1526試合・勝率80パーセント——しかし獲得ポイントは54パーセント。つまり一流でも、ポイントの46パーセントは失っているという事実でした。

基本データ

生まれ
1981年8月8日出典3
生まれた地
スイス・バーゼル出典3
分野
プロテニス選手出典32022年、ロンドンでのレーバーカップを最後に現役を引退(2026年9月時点の情報)
四大大会
全豪・全仏・ウィンブルドン・全米で通算20回優勝出典32003年のウィンブルドンが初優勝
世界ランキング1位
通算310週。うち237週連続は男子テニス史上最長記録とされる出典3
BIG3
ラファエル・ナダル、ノバク・ジョコビッチとともにそう呼ばれた出典3長きにわたり男子テニスの黄金時代を築いた
明かした数字
1526試合・勝率80%・獲得ポイント54%出典32024年6月、ダートマス大学の卒業式スピーチで語り、世界的に話題となった
競技の外で
自らの財団を通じ、アフリカなどで子どもの教育支援を続けている出典32026年9月時点で確認できる範囲

一流でも、46%は失っている

2024年6月、アメリカのダートマス大学の卒業式。フェデラーは自分の生涯成績を数字で明かしました。1526試合、勝率80%。ここまでは華やかな話です。

けれど彼が続けたのは、こうでした。獲得したポイントは全体の54パーセントにすぎない、と。つまりポイントの46パーセントは失っている。半分近く負けながら、試合の8割に勝っていたのです。

一本のミスを引きずらないこと。それが、勝率80%と得点率54%の差を生みます。次の一本に切り替えられるかどうかだけで、結果はここまで変わる。

実は彼も、最初からそうだったわけではありません。ジュニア時代は感情の起伏が激しく、ラケットを投げる選手でした。恩師ピーター・カーターの死をきっかけに、自己制御に取り組み始めたと伝えられます。

引退の日、最後の試合はダブルスでした。パートナーは、最大のライバルだったラファエル・ナダル。二人で涙を流した姿が、彼がどんな選手だったかを何より語っています。

この人の言葉

1526試合、勝率80パーセント。けれど獲得できたポイントは54パーセントにすぎない出典32024年6月、ダートマス大学の卒業式スピーチで明かした自身の生涯成績(和育道による要約)

ゆかりの地

1981

スイス・バーゼル出典3

生誕の地。幼少期からテニスに打ち込んだ。

2022

ロンドン(イギリス)出典3

レーバーカップを最後に現役を引退。最後の試合はダブルスで、パートナーは最大のライバルだったナダルだった。

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出典

  1. ウィキペディア「ロジャー・フェデラー」
  2. 和育道「ロジャー・フェデラー――一流でも、ポイントの46%は失っている」(記事本文の表記に準拠)

数字や表記は、記事本体に合わせています。出どころで食い違うものは、両方を併記しました。